三遊亭 司の「日日是遊有」

第四十三回「夏の寄合」

七月の三十一日は毎年恒例落語協会の夏の寄合。修業中の前座から色物さん、真打までゾロッと揃いの浴衣で勢揃いします。

わたしが落語家になったころは、成田山新勝寺にお詣り。その後、深川別院に移り、ここ数年は浅草の観音さま。

今年は狸柄の浴衣。万匹狸。
たぬきは「他抜き」に通じる、先代小さん師匠がお好きだった吉兆柄です。

その昔は江の島参詣や大山詣りもあったとのこと。
まぁ、オトナの遠足の一日です。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2015. 08. 03. 14:49 |

第四十二回「茅の輪くぐりと夏越の祓」

多くの日本人は実に細やかに、無意識のうちに信心や信仰をもちあわせている、それは八百万の神たちと隣り合わせに暮らしていると言ってもいいかもしれない。

先日は夏越の祓。この半年で知らず知らずに身につけたものを祓い清め、夏を、半年を迎えようというわけだ。

日常のひとこまで茅の輪くぐりをするひとの姿などを目にすると、やはり、神様を身近な存在として感じてしまう。その姿はひとの優しさや想いかもしれない。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2015. 07. 03. 15:29 |

第四十一回「雪駄の裏は?」

高座には様々な目がある。
客席から、舞台袖から、モニターから、と様々な目と耳が。

舞台袖から高座を聴くと、なるほど、と膝を叩いたり、やられたっ、と唇を噛んだり、ん?と疑問に思ったり。
モニターじゃ気づかないことに、舞台袖から見ていると気がつくこともある。

雪駄の裏は皮なので、存外煩い。
そして、舞台袖の音は、案外聞こえる。
そこで楽屋履きの雪駄の裏はフェルト。
これで、そぉっと、舞台袖に潜むのだ。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2015. 06. 03. 17:57 |

第四十回「時空を超えた中村座。」

浅草の観音裏を歩いていると、太鼓の音となにやら歓声が…と、そのうち、芝居小屋の櫓が見えてきた。隅切角に銀杏は、成程、平成中村座だ。

今度の中村座は間も無く幕を閉じ、小屋をたたむが、墨田公園には先頃「平成中村座発祥の地」の碑が建った。

初代勘三郎の名から猿若町とつき、猿若三座があった浅草は中村屋に所縁の深い土地。この土地に櫓が上がる限り、早逝の中村屋も大和屋も、まだまだ生き続けているに違いない。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2015. 04. 29. 10:34 |

第三十九回「口上」

いよいよ先月から真打披露がはじまり、今月の新宿、浅草、池袋、来月の国立演芸場と続きます。真打披露の興行は普段のシンプルな高座と違い、お客様から頂いた贈物などで実に華やか。

お祝いはお客様からだけではなく、興行の半ばでは、師匠をはじめ先輩方からもお祝いの「口上」をいただきます。

今まで16年間舞台袖で聴いていた口上のその真ん中で、自分への口上を聴きながら、ああ真打になったのかと実感いたしました。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2015. 04. 03. 17:04 |
三遊亭 司のプロフィール
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