三遊亭 司の「日日是遊有」

第五十回「おでんと関東炊き」

三寒四温と言いながら、まだまだ暖かいものが恋しい季節。蕎麦屋なら鍋焼きうどん。はたまた、おでん屋なんかもいい。どちらものれんをくぐると、鰹節の匂いが暖かい。

東京に住んでいると、そばやおでんのあの濃色のつゆになんの疑問も抱かないが、あれが不思議だそうだ。つゆばかりか、ちくわぶも、すじも。関東ですじは魚。

関西に行くと澄んだ出汁のおでんと、関東炊きは別物だ。カント炊き。カント炊きとは、実に哲学的である。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2016. 03. 03. 00:50 |

第四十九回「福はうちへと春をよび」

あちらこちらの「鬼は外!福は内!」の声を聞いてはじまる、まだまだ寒さ残る二月。

宮中の追儺から始まったとされる、鬼やらい。毎年節分会でお世話になっている東戸塚倫勝寺さんのご住職の言葉が印象に深い。

鬼はどこにいますか?家庭?職場?いいえ、あなたの心の中にいる鬼を追い出し、心の中に福を招いてください。

豆は魔の目とも魔を滅すとも。そこで豆を打つのだそうです。

そして、そんな声と迎えるのが、立春です。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2016. 01. 30. 21:56 |

第四十八回「謹賀新年」

平成丙申。新春の寿ぎを申し上げます。

江戸東京の年中行事や現代(いま)と過去、今昔が織りなす場所や物事を落語家の視点から、今年もご紹介できればと思っています。

2020年の東京五輪に向けて外国人観光客も増え、浅草上野日本橋銀座と江戸や明治、大正、昭和初期の古き良き文化が消えゆくなかで、また、新しく変わってゆく東京も、魅力的な街になってくれるよう祈っております。

本年も宜しくお願い申し上げます。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2016. 01. 21. 10:59 |

第四十七回「暮れゆく街並」

忙しない気持ちとともに、街がきらめいてきて、それが、さっと日本のお正月に変わる、そんな慌ただしいこの季節が好き。

いつだって東京はおもちゃ箱をひっくり返したように賑やかだけど、12月は特別だ。銀座やアメ横の喧騒は、見たことも見ることもない百年前も百年後も、未来永劫こうあってくれれば、と思わせる。

暮れの街に出るには、みんな目的がある。そこに向かっていく最後のひと月。

来年も、良い年になりますように…。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2015. 12. 01. 09:43 |

第四十六回「永青文庫 春画展」

春画展というと、一体どんな雰囲気なのか想像もつかなかったが、目白台の元細川家家政所には老若男女が溢れていた。

女性同士きゃっきゃっするもの、奥さんに小難しく説明をするもの、顔を見合わせる男女、いひひと笑うオヤジ。
実に日本的なおおらかさがあっていい。

こんなステキな空間が「猥褻性」というひと言で、一刀両断されようとしたところを、熊本のお殿様の鶴の一声に救われた。

永青文庫にて12/23まで。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2015. 10. 30. 12:50 |
三遊亭 司のプロフィール
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