三遊亭 司の「日日是遊有」

第六十八回「秋の真打昇進と五代目三木助襲名」

襲名とは、必ずしも、名前だけを受け継ぐものではない。代々その名を名乗ってきた、その命を、功績を継ぐことでもある。

わたしの最初の師匠であり、その礎を築いてくれた師匠の名前「桂三木助」が、五代目として16年ぶりに寄席の看板に戻ってくる。祖父である三代目、わたしの師匠だった、彼の叔父である四代目の桂三木助を、甥っ子の現・桂三木男が襲名することとなった。

この季節、せめて一服の涼となりますよう。

実りの秋。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2017. 09. 04. 22:06 |

第六十七回「風 -かぜ-」

暑いって言っても仕方がない…夏だから。だが、暑い。この季節、わたくしども落語家の装いも絽や紗といった、透け感がある着物になって、目になかなか涼やかだが、暑い。

数少ない落語家の小道具のひとつが、手ぬぐいに扇子。ただたんに道具でなく、どちらも夏の必需品。手ぬぐいは二ツ目、扇子は真打になるとき誂える。この扇子、数少ない小道具だからこそ、細さや意匠など、少々凝った。

この季節、せめて一服の涼となりますよう。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2017. 08. 04. 22:40 |

第六十六回「四万六千日」

四万六千日、お暑い盛りでございます。

とは、名人八代目桂文楽「船徳」の名フレーズ。このひと言で、夏の暑さや、船宿の夏座敷、大川を進む船の上でのドタバタを高座に浮かびあがらせる。

その、四万六千日とは観音様の功徳日で、7月10日にお詣りにゆけば46000日のご利益があろうという。そう、いまの9日、10日にひらかれるほおずき市。ほおずきはお盆に帰ってくるご先祖さまの、目印にもなる。江戸の夏の大切な風物詩。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2017. 07. 05. 22:00 |

第六十五回「梅雨には梅雨の」

初夏の爽やかな陽気も早々に、梅雨に入ると思うとどこか滅入ってしまいますが、かといって雨がなければ困るひともいるわけで、気象の専門家でも「天気が悪い」という表現は避けるんだとか。

この季節の落語の大作は「髪結新三」。こちらは落語だけでなく歌舞伎でもお馴染み。噺の中では江戸っ子好みの「鰹」や「傘づくし」といった台詞で季節を感じさせてくれる。これからの季節にぴったりな、カラッとした噺もまた、梅雨の楽しみ。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2017. 06. 08. 23:35 |

第六十四回「根津神社とつつじと」

東京はこれでいて花と緑にあふれた街だ。
梅にはじまり、桜に藤。藤の季節に同じくして、これからの季節はつつじ。躑躅の季節。

街路樹でよく目にするためか、なにか特別な花とは認識されないが、一斉に咲く色とりどりのつつじが目にあざやか。

東京のつつじといえば、根津神社。
つつじ苑内外に100種3000株以上のつつじが、参拝客の目を楽しませてくれる。

晩年近所に住んだ、立川流家元立川談志師匠が愛したお社でもある。

 

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カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2017. 05. 02. 10:28 |
三遊亭 司のプロフィール
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