第四十回「時空を超えた中村座。」

浅草の観音裏を歩いていると、太鼓の音となにやら歓声が…と、そのうち、芝居小屋の櫓が見えてきた。隅切角に銀杏は、成程、平成中村座だ。

今度の中村座は間も無く幕を閉じ、小屋をたたむが、墨田公園には先頃「平成中村座発祥の地」の碑が建った。

初代勘三郎の名から猿若町とつき、猿若三座があった浅草は中村屋に所縁の深い土地。この土地に櫓が上がる限り、早逝の中村屋も大和屋も、まだまだ生き続けているに違いない。

 

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        カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2015. 04. 29. 10:34 |