第五十回「おでんと関東炊き」

三寒四温と言いながら、まだまだ暖かいものが恋しい季節。蕎麦屋なら鍋焼きうどん。はたまた、おでん屋なんかもいい。どちらものれんをくぐると、鰹節の匂いが暖かい。

東京に住んでいると、そばやおでんのあの濃色のつゆになんの疑問も抱かないが、あれが不思議だそうだ。つゆばかりか、ちくわぶも、すじも。関東ですじは魚。

関西に行くと澄んだ出汁のおでんと、関東炊きは別物だ。カント炊き。カント炊きとは、実に哲学的である。

 

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        カテゴリ三遊亭司の「日日是遊有」 | 2016. 03. 03. 00:50 |